選手との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 22:29 UTC 版)
詳細は「サッカー選手の代表資格」を参照 「原則、選手は生涯1代表」の規定と国際Aマッチは密接に関係している。以下は、サッカー、ビーチサッカー、フットサル等FIFAが統括する各代表全てに共通して適用される。たとえば、“ビーチサッカー”代表の国際Aマッチ公式戦に出場した選手が他の国籍に変更して、他の国の“サッカー”A代表になることは出来ない。国際Aマッチ及び年代別代表のいずれかの代表の公式戦に一度でも出場した経験を持つ選手は、後述する重国籍者(複数国籍保持者)等の場合を除き、その後国籍の変更や追加をしても、その国の代表にはなれない。 また、重国籍者の場合でも、一度でも親善試合を除く国際Aマッチ公式戦に出場した後は既に保持している別の国籍の代表にはなれない。国際Aマッチの親善試合に出場後に別の国の代表になった重国籍者の事例としては、アメリカ代表ジャーメイン・ジョーンズ、モロッコ代表メディ・カルセラ=ゴンサレスなどがいる。ただし、当該国家が分離独立した場合は、選手が分離独立した国のどれかの国籍を選択すれば、その国の代表になれる。1991年にユーゴスラビア代表でデビューしたダヴォール・シューケルは、1992年にユーゴスラビアからクロアチアが独立するとクロアチア代表としてプレイしている。2019年6月施行のFIFA規則では、他の例外規定はない。 なお、国際Aマッチ及び年代別代表の公式戦出場歴がいずれもない場合は、国籍の変更や追加をすれば、その国の代表になれる。ただし、国籍の変更や追加をした国に“18歳に達した後から”5年以上継続居住していることが条件である。2005年に初めてこの条件が加わった時は2年以上だった。A代表の最大の目的であるFIFAワールドカップは4年に1度の開催であることから、継続居住条件は、代表歴のない外国人の補強目的の安易な帰化の歯止め規定となっている。 また、年代別代表公式戦出場前までに重国籍者(複数国籍保持者)になった選手は、たとえ年代別代表公式戦出場歴があっても、国際Aマッチ公式戦出場歴が無ければ、既に保持している他の国籍のA代表を一度だけ選択することが出来る。ただし、その後の再変更は出来ない。以前は21歳の誕生日までにという条件があったが、2009年6月に撤廃された。そのため、重国籍者が多い国では、育成した選手が既に持っている別の国籍の代表を選択することを防ぐために、複数の国籍を持つ有望な若手選手を国際Aマッチに早めにデビューさせるようになった。なお、国際Aマッチの出場経験が無ければ、年代別代表公式戦出場前までに重国籍者になった選手が、年代別代表公式戦に出場した後、既に保持している他の国籍の年代別代表に変更することも可能である。 一部の国では、自国以外の選手が国内でプロ選手として活動をする際の就労資格条件として、一定以上の国際Aマッチに出場していることを課すことがある。イギリスでは、当該選手が所属国代表による過去2年間の国際Aマッチのうち75%以上に出場した実績を、労働許可証発給の条件としている。2002年に三都主アレサンドロがプレミアリーグのチャールトンへの移籍を試みたが、日本に帰化して日が浅く、条件を満たさなかったため立ち消えになった。
※この「選手との関連」の解説は、「国際Aマッチ」の解説の一部です。
「選手との関連」を含む「国際Aマッチ」の記事については、「国際Aマッチ」の概要を参照ください。
- 選手との関連のページへのリンク