運賃および乗車券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 23:42 UTC 版)
「ニューヨーク市地下鉄」の記事における「運賃および乗車券」の解説
詳細は「ニューヨーク市交通の利用料金」を参照 運賃は2015年10月現在、一乗車につき2ドル75セントの均一運賃となっている。乗車の際には事前にメトロカードという磁気式のプリペイドカードを購入する必要があり、カードを自動改札機の読み取り機にスライドさせたときに運賃が引き落とされる仕組みになっている。 メトロカードには一回のみ有効のシングル・ライド券、購入時に5ドル50セントから80ドルの範囲で任意の額をチャージするペイ・パー・ライド券、定額制で乗り放題のアンリミテッド・ライド券の3種類があり、アンリミテッド・ライド券には有効期間が7日と30日の2種類がある。ペイ・パー・ライド券は繰り返しチャージができ、一度に5ドル50セント以上チャージすると11%のボーナスが付与される。メトロカードは駅の窓口や自動券売機、また街中にある新聞販売所などの売店などで購入することができる。ただしグランド・セントラル駅を筆頭とする主要駅では、不慣れな旅行者のせいで券売機の前に行列ができることも多く注意が必要である。また2014年からはオンライン決済による自動チャージ機能の付いたイージー・ペイ・メトロカード、「Easy Pay Xpress」の利用が開始された。 メトロカード導入以前は、駅窓口でトークン(代用貨幣)を購入し自動改札機に投入するというシステムが1953年から用いられてきたが、メトロカードの普及にともない2003年をもってトークンの販売、使用ともに停止された。これらのトークンはニューヨーク交通博物館にて収蔵・展示されている。 メトロカードは、2023年までを目処に、暫時的にOMNY(非接触式の決済システム)へと置き換えられることになっている。OMNYは、決済用のICチップを内蔵するクレジットカードや携帯電話端末を改札機の読込部分にかざすことで、運賃を徴収するものである。日本で購入したスマートフォン等でもOMNYを利用することは可能で、改札機を通過する際に端末がインターネットに接続されていなくとも使用に問題はない。2019年5月、OMNY対応改札機の一般使用がはじまったが、2019年12月現在、OMNY対応改札機が設置されている駅は、マンハッタンの主要駅の一部や、ジョン・F・ケネディ国際空港への乗換駅など、まだごく少数に限られている。また、いずれの駅でもメトロカードは使える状態である。
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