運動項目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/21 14:37 UTC 版)
運動項目は、例えば食事、整容、清拭、更衣、トイレ動作、排尿管理、排便管理、移乗(起居動作)、移動など、合計13項目から成る。 食事 食事をする動作に支障が無いかを評価する。 ただし、目の前にある食事を支障なく食べられるかどうかの問題であって、それ以外のことは評価していない。つまり、食事の用意や、食事の後片付けなどは評価の対象ではない。目の前にある食事を口まで運べるか、食物を咀嚼して正常に嚥下できるかが評価される。 整容 歯磨き(口腔ケア)、手洗い、整髪、洗顔といったことが自身でできるかどうかを評価する。 なお、ヒゲを整えること、または、化粧をすることについては、元々それを行っていた患者であった場合に評価がなされるだけで、必須ではない。例えば、既述のように機能的自立度評価法は7歳以上の患者に対して評価を行うわけであり、ヒゲ剃りも化粧も不要な年代には、これらのことが評価対象とされない。 清拭 入浴などをして自身の身体をきちんと洗えるかどうかを評価する。 拭き掃除ができるかどうかではない。 更衣 きちんと適切な衣服への着替えが自身でできるかどうかを評価する。 トイレ動作 トイレで用を足すのに必要な動作が自身でできるかどうかを評価する。 排尿管理 尿失禁が無いかどうか、自身が排泄した尿を適切に処理できるかどうかを評価する。 排便管理 便失禁が無いかどうか、自身が排泄した大便を適切に処理できるかどうかを評価する。 移乗 ベッド、イス、車椅子に自力で乗り移れるかどうかを評価する。 なお、もしも歩行を主な移動手段としている者の場合は自力で立ち上がれるかどうかも評価されるものの、車椅子を主な移動手段としている者であれば立ち上がれなくとも文字通り車椅子に移乗できれば良いなど、患者によって評価の仕方が若干変化する。 その他、浴槽に自分で入れるかなど、独立項目として別に評価を行う項目も存在する。 移動 日常生活での移動に支障がないかどうかを評価する。 ただし、遠出をすることを想定した長距離の移動は評価対象ではない。 その他、階段を自力で昇降できるかなど、独立項目として別に評価を行う項目も存在する。
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