通俗小説の祖とは? わかりやすく解説

通俗小説の祖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 03:04 UTC 版)

三国志演義の成立史」の記事における「通俗小説の祖」の解説

明代通俗小説中でも最も早い時期成立した演義』は、嘉靖から万暦にかけて隆盛した様々な白話小説大きな影響及ぼしている。 『水滸伝』には前述の「病関索」のあだ名を持つ楊雄のほか、諸葛亮孔明)の名から作られたとおぼしき孔亮孔明兄弟関羽の子孫とされ風貌もそっくりな関勝、「豹頭環眼、燕頷虎鬚」と張飛的な外見を持つ林冲、「美髯公」という関羽と同じあだ名を持つ朱仝呂布同じく方天戟を操る小温侯呂方(温侯は呂布諡号)など、『演義』を髣髴とさせる人物多く登場する前述通り登場人物が説三分聞く場面もあるなど『演義』と『水滸伝』は相性良かったらしく、明末の簡本の中には『精鐫合刻三国水滸全伝』(『二刻英雄譜』とも)など、ページの上半分に『水滸伝』、下半分に『演義』を配し両方作品同時に楽しめる書籍刊行された。 『水滸伝』も羅貫中が編したという伝説生じているように、最初通俗小説演義』を著したとされた伝説作家羅貫中」の名はブランド化し、『残唐五代史伝』『三遂平妖伝』など後続小説羅貫中書いた作品銘打って売り出されることになる。また元々演劇世界から強い影響受けた作品だけに、『演義』の普及逆に演劇界へも大きな影響与えた京劇布袋劇などの伝統劇では、三国ものの演目『西遊記』『封神演義』関連のものをしのぐ定番シリーズとなっている。

※この「通俗小説の祖」の解説は、「三国志演義の成立史」の解説の一部です。
「通俗小説の祖」を含む「三国志演義の成立史」の記事については、「三国志演義の成立史」の概要を参照ください。

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