近衛砲兵
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「大陸軍 (フランス)」の記事における「近衛砲兵」の解説
近衛徒歩砲兵(Artillerie a Pied de la Garde impériale) この皇帝直属の砲兵連隊の入隊資格は、背が高く勇敢さの表彰歴を持ち教養を備えた3回以上の従軍経験者であり、各砲兵連隊より2名が採用された。1806年には35歳以下で10年以上の勤務者という条件が加わり各連隊から15名が採用されるようになった。フランス徒歩砲兵の最精鋭であるこの連隊は当初3個大隊で構成されており、第1、第2大隊は古参近衛隊に所属し、第3大隊は新規近衛隊に所属していた。各大隊は3個中隊を擁しており、近衛徒歩砲兵中隊の兵員数は約120名で、重砲4門または軽砲8門を保有していた。1809年に第3大隊はスペインに遠征して連隊から分離し、やがてこの第3大隊を中核にした近衛徒歩砲兵第2連隊が新編制されて、新規近衛隊の支援砲兵になり、1813年には16個中隊まで増やされた。第1、第2大隊の計6個中隊は、近衛徒歩砲兵第1連隊を形成して、古参近衛隊の支援砲兵になる他、皇帝直率の予備砲兵になった。 近衛騎馬砲兵(Artillerie a Cheval de la Garde impériale) 近衛騎馬砲兵の採用には、最高に厳しい基準が定められて帝国全土から最優秀の人材が探し出されていた。比類なき砲兵である彼らは戦場を神出鬼没に駆け巡り、全速力で駆けつけて来て馬車から大砲を降ろして最初の砲弾を放つのに1分と掛からなかったという。近衛騎馬砲兵連隊は、徒歩と騎馬双方を含めたフランス全砲兵中の最上級部隊であった。用いられる軍馬も巨大で怪力の超一流であり、もしこの連隊の馬が不足した場合は皇帝の命令で、全騎兵中の最上級部隊である近衛騎馬擲弾兵連隊から軍馬を融通して貰えるよう定められていたので、近衛騎馬砲兵は、全軍隊の頂点に立つ戦力と見なされていた事が分かる。3個大隊構成で、各大隊は2個中隊を擁しており、各中隊の兵員数は約100名で大砲6門を保有していた。
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