辞書の編纂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 00:26 UTC 版)
1799年、43歳になったウェブスターは、包括的な辞書 An American Dictionary of the English Language を書き始めた。語源の調査のために、ウェブスターは、アングロサクソン語やサンスクリット語を含む26の言語を学ぼうとした。そのころのアメリカでは地域によってスペリングや発音、語法がまちまちであったため、ウェブスターはこの辞書によってアメリカ英語が標準化されることを期待していた。 パリやケンブリッジ大学に滞在していた1825年、辞書が完成。彼はイギリス英語のスペリングのルールは必要以上に複雑だと思い、1828年に出版した辞典「An American Dictionary of English Language」において、イギリスでは "colour" と綴られる「色」を "color" として、 "musick" と綴られる「音楽」を "music" として、"waggon" と綴られる「荷馬車」を "wagon" として、"centre" と綴られる「中心」を "center" として、"honour" と綴られる「名誉」を "honor" として収録した。また、保守主義を貫いていた彼は、それまでのイギリスの辞書には載っていなかったアメリカ独自の動植物に由来する言葉である「スカンク」や「カボチャ」などの単語も収録した。収録語7万語のうち、1万2千語がこれまで辞書に収録されたことのない単語だった。1828年にこの辞書を出版したとき、ウェブスターは70歳になっていた。 死の3年前にあたる1840年、第2版を2分冊構成で出版。その付録の改訂を終えた。
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