軍服における礼装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:49 UTC 版)
メスドレス(英語版) 燕尾服の後裾を切断したような丈の短いメスジャケットをメインに構成された、主に軍人が着用する夜会服。通常はブラックタイ相当の服装であり、黒のネクタイとカマーバンドを着用する。自衛隊では第2種礼装として制定されている。軍によってはネクタイを白に代えたり(例:アメリカ陸・海・空軍及びイギリス海軍)、カマーバンドをウェストコートに代えて(例:前述の軍に加えてアメリカ海兵隊)、「ホワイトタイに相当する制服」とする場合もある。 女性の場合は、シャツやネクタイのデザインが男性用と異なり、ボトムスは一般的にスカートを着用する(アメリカ軍の場合、海軍には礼装用スラックスがあるが、陸・空軍にはない)。また、イブニングドレス相当の服装が規定されている場合でもウェストコートや白いネクタイを使用することはなく(アメリカ空軍の場合ネクタイは銀色に代える)、変わらないこともある(例:アメリカ陸・海軍)。スカートは殆どが踝丈であるが、イブニングドレス用は踝丈でディナードレス用は膝丈としている場合もある(例:アメリカ陸軍)。自衛隊でも第2種礼装として制定されている。 フルドレス(英語版) 一般の正装も意味するが、軍人の場合、重要な式典等へ参加する際に着用する制服を意味する。礼服ではなく、軍衣に正装用の飾緒や肩章、サッシュを着けるのが基本である。立襟が主流であった19世紀の軍衣を正装用として残している軍隊もあるが、現在では開襟背広型の常裝用制服に儀礼用のアイテムを着けて済ませることも多い。今日では常用・戦闘用の軍装に着用されることがなくなった勲章の正章や儀礼刀などが、前記の飾緒等に加えて礼装でのアクセサリーとなっている。
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