軍服と人民服
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 07:32 UTC 版)
「軍服 (中華民国)」および「軍服 (中華人民共和国)」も参照 中華民国陸軍の士官学校に相当する黄埔軍官学校では、1924年の開校時に人民服型の制服が制定されており、国民革命軍ではこれを基に形作られた軍服が、多少の仕様変更を加えられつつ日中戦争を通して使用された。 中国人民解放軍では、前身である中国工農紅軍の成立時期から1980年代まで、長らく人民服が基となっている軍装を着用していた。特に文化大革命の頃の宣伝写真に見られる人民解放軍の緑色の人民服と人民帽に赤い星の帽章と赤い襟章の軍装(六五式軍服)は、一般的な人民服のイメージとして現在も定着している。1978年制定の78式軍衣は従来の65式を綿から仮繊に変更したもので、1983年に完全に更新された。のちの85式軍服は78式の襟章を変えたものだ。 人民解放軍でも、開放政策や軍隊制度の近代化の影響から、1990年代より開襟式の軍装などに切り替わっているが、いまだに人民服型の軍装も使われている。またベトナム人民軍や朝鮮人民軍においても、人民服型の軍装が使われているが、ベトナム人民軍でもドイモイ政策などの影響により、現在は開襟式の制服となっている。また中国との密接な関係にあったエンヴェル・ホッジャ独裁政権時代のアルバニア軍においても、中国人民解放軍とほぼ同じ人民服風の軍装を使用していた。
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