軍事と公共建築物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 05:34 UTC 版)
パンプローナがかつて継続して軍事都市であったことから、市壁四方のうち三方が、わずかな修正のうえシタデルもしくは星型要塞が残っている。中世の構造全ては大砲を用いた攻城戦に抵抗する手段として交換された。現代の戦争に向かず完全に廃れ、かつての軍事施設は公園として現在利用されている。 現存する最古の公共建築物は、14世紀に建てられたもので、16世紀から19世紀までカマラ・デ・コンプトス(Cámara de Comptos、ナバーラ王国の自治的な会計検査部局)として使用された。アルガ川に架かる中世の橋がいくつかある。サンタ・エングラシア橋、ミルセ橋、マグダレナ橋、サン・ペドロ橋である。サン・ペドロ宮殿は、歴代のナバーラ王とパンプローナ司教によって変わりながら使用された。この宮殿は近代初期にはスペイン王国副王の宮殿となり、後にはナバーラの軍事総督府が置かれた。スペイン内戦以後、宮殿は廃墟と化し、近年になってナバラ総合公文書館として再建された。 最も人目を引くバロック様式の公共建築は、18世紀からある自治体庁舎、司教館、フアン・エル・バウティスタ神学校、ロサレホ邸、エスペラタ邸(現在音楽学校)、ナバーロ=タファラ邸(バスク愛国運動の事務所)である。ナバーラ州政府は庁舎として新古典主義建築のナバーラ宮殿を19世紀に建てた。 19世紀終わりと20世紀初頭、パンプローナの建築はその他の重要なスペイン諸都市のなかで十分に発達し、その趣向を見せていた。1912年完成のラ・アグリコラなど、いくつかの共同住宅はいくらか内気な近代主義装飾がされている。20世紀に最も知られたパンプローナの建築家は、ビクトル・エウサで、彼はヨーロッパの印象主義やアヴァンギャルド運動に影響された設計をした。
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