軍事での使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 06:52 UTC 版)
戦国時代には合戦における戦陣の合図や戦意高揚のために、陣貝と呼ばれる法螺貝が用いられた。上泉信綱伝の、大江家の兵法書を戦国風に改めた兵書『訓閲集』に、戦場における作法が記述されている。元々、軍用の陣笛は、動物の角などを用いていたが、のちに法螺貝に代わったとされる。 近代期の戦闘でも陣貝は用いられ、一例として、明治期の秩父事件において、戸長役場の報告として、「町の東西北三方より暴徒600人計、螺(ホラ)を吹き、鬨の声を発し、押し来たり」と記録されている。 新渡戸稲造が聞いた話として、「戦争で用いられる法螺笛は、なるべき傷があるものが選ばれたとされ、その理由として、海底で波とうに打たれ、たたかれ、かしこの岩や石にぶつかり、かん難を重ねた貝が一番良い音を発するゆえ、漁師が取っていた」としている。
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