軌道高度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 09:19 UTC 版)
「インスピレーション4」の記事における「軌道高度」の解説
飛行計画では最低でも高度575 kmに到達することが目標とされており、実際には高度585 kmに到達したが、これは1991年にSTS-48が遠地点で到達した580 kmを凌駕しており、遠地点で610 kmに達した1999年のSTS-103以降の有人飛行では最高の高度となった。ハッブル宇宙望遠鏡を軌道投入するためのSTS-31が到達した615 kmがスペース・シャトル計画での最高高度であり、ジェミニ計画で1966年にジェミニ10号とジェミニ11号がそれぞれ遠地点で到達した756 kmおよび1368 kmについで3位の記録であり、インスピレーション4は地球周回軌道での有人宇宙飛行で歴史上5位となる高度を記録した。地球周回軌道から離れたのはアポロ計画での10回の打ち上げだけである。この高度に到達すると、宇宙船と乗組員は国際宇宙ステーションで見られるものとは異なる放射線レベルに晒されることになる。人体の健康および能力に対する宇宙飛行の影響の研究は、スペースX、ベイラー医科大学の宇宙健康基礎及び応用研究所(Translational Research Institute for Space Health、TRISH)およびワイル・コーネル医科大学の研究者が共同で実施した。 インスピレーション4は2日間に渡ってこの高度で軌道を周回した後に高度を365 kmに下げて再突入および着水に向けてミッションの最終日はこの高度を維持した。
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