蹴鞠の今
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 02:14 UTC 版)
明治天皇の働き掛けもあって命脈が保たれ、21世紀においても愛好者により続けられている。主流の作法は8人または6人で行い、右脚の膝を伸ばしたまま、「アリ」「ヤア」「オウ」と掛け声をしながら、親指の付け根を鞠に当てる。勝敗は競わず、相手が蹴りやすいように鞠を送る。時間制限はないが、15分間ほど互いに蹴り続ける。鞠を蹴り上げる高さは一丈五尺(約4.5メートル)が理想とされ、蹴った時の音(ね)や鞠の回転(色)の良さも追求する。後ろ向きに蹴るのは不作法とされる。装束は立烏帽子、鞠水干、鞠袴、鴨沓を身に着ける。蹴鞠の鞠は直径19センチ前後、重さ100〜110グラムでサッカーボールより一回り小さい。 一方で、貴族らによる優雅な遊戯になる前の蹴鞠は、元々は勝敗を争う球技であったと解釈して、相手陣地に鞠を落とすことを競う「万葉蹴鞠」がNPO法人奈良21世紀フォーラムにより復元されている。
※この「蹴鞠の今」の解説は、「蹴鞠」の解説の一部です。
「蹴鞠の今」を含む「蹴鞠」の記事については、「蹴鞠」の概要を参照ください。
- 蹴鞠の今のページへのリンク