躁うつ病治療薬としてのリチウムの発見とは? わかりやすく解説

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躁うつ病治療薬としてのリチウムの発見

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/22 19:08 UTC 版)

ジョン・ケイド」の記事における「躁うつ病治療薬としてのリチウムの発見」の解説

ケイドは、躁うつ病患者の尿には体内から躁うつ病原因物質含まれているのではないか考え使われていなかった厨房実験室として、モルモット患者の尿を打つ実験始めた。ところが、途中で(誰の尿にも含まれているはずの)尿酸効果があるのではないか考えたケイドは、尿酸単体では水溶性乏しいので、たまたま対す溶解性優れたリチウム塩として、モルモット与えてみる実験行った尿酸リチウム塩鎮静効果があることはすぐにわかったが、確認実験として別のリチウム塩与えたところ、これも鎮静効果示し結局尿酸ではなくリチウムイオン鎮静効果があることが判明した。早速炭酸リチウム少数躁うつ病患者投与してみたところ強力な効果示し、その効果からケイド躁うつ病リチウムイオン欠乏によって起こるのではないか推測したリチウム効果劇的ではあったが、致死量治療効果のある投薬量が近いために初期患者死亡させることもあった。また、リチウム塩はごく一般的な化合物であるために特許化できず、製薬会社商業化積極的でないという問題もあった。これらの制約のためにリチウム使用は広まらず、アメリカ合衆国においては1970年まで使用許可されていなかった。 致死量問題に関しては、後にリチウム血中濃度計って適合性試験行なうことで改善された。最終的にケイド発見したリチウムは、広く認められることとなった1963年からケイドは、オーストラリアおよびニュージーランド王立精神科学会のビクトリア州支部会長となり、1969-70年にかけては本部会長勤めたまた、精神医学への貢献から1974年に(デンマークのモーゲンス・ショウと共に)Kittay国際賞受賞し、さらに1976年にはオーストラリア勲章受章している。 ケイド自身発見には謙虚であり、自分自身はたまた金塊見つけた人間に過ぎないとしている。

※この「躁うつ病治療薬としてのリチウムの発見」の解説は、「ジョン・ケイド」の解説の一部です。
「躁うつ病治療薬としてのリチウムの発見」を含む「ジョン・ケイド」の記事については、「ジョン・ケイド」の概要を参照ください。

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