起源・概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 23:01 UTC 版)
19世紀に野球が始まった当初は、試合中の怪我や病気などの理由で先発した選手が試合に出られなくなった場合を除いて、選手の交代は認められていなかった。これが「ピンチヒッター」と呼ばれる所以とされている。その後1試合に1人ないし2人といった人数制限、あるいはイニングの間のみといった制限のあるルールが運用された期間を経て、1891年に試合中の選手交代を制限なく行うことができる規則が設けられた。このことで選手交代は野球において監督の作戦のひとつとして戦略的に行えるようになった。 攻撃側は、ボールデッドのときならいつでも、打者をまだ試合に出場していない控えの選手と交代することができる。このときの交代選手を代打という。なお、指名打者に限り、先発投手が交代するか当該指名打者が1回打席を完了するまで代打を出すことができない。また、投手は打者を1人以上アウトにするか一塁に到達を許すか(最低1打席の対戦を完遂するか)、イニングを終了するまでは交代できないため、1回表に投手が打席に立った時も代打を出すことはできない。 代打は、交替した選手の打順、ボールカウント、守備位置をそのまま引き継いで試合に出場することになるが、守備に就く際に守備位置を変更したり他の選手に交代することもある。また代打と交代した選手は試合から退き、以後その試合で出場することはできない。ただし、投手が交代した場合、救援投手にはそのときの打者・代打者がアウトになるか一塁に達するかして打撃が完了するか、攻守交替になるまでは投球する義務があるのに対し、代打には打撃を完了する義務はない。したがって、例えばある打者に対して代打が出され、これを見た守備側が投手を交代した場合、この投手交代を見た攻撃側がまだ一球も投じられていない代打に対して代打を出すことはできる。しかし、代打の代打を出されたことに対して守備側が直ちに交代投手に対して更なる投手の交代を行うことは認められない。
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