投手の交代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 06:12 UTC 版)
野球規則では試合中ボールデッドのときなら、原則としてプレーヤーはいつでも交代できる(野球規則5.10 1(a))。しかし、投手には以下の制限がある。 野球規則5.10(d)原注投手が投手以外の守備位置に変更となった場合、同一イニング内では再度投手に戻る以外の守備変更は認められないほか、再度投手に戻った後は別の守備位置を守ることができない(野球規則5.10(d)原注) ただし、高校野球ではベンチ入りの選手が少ないことから、例外的に同一イニング内でも投手が投手以外の守備位置に変更となった後に、さらに投手以外の守備位置への変更が認められている(投手に戻った後の禁止事項は同様)。 野球規則5.10(f)・(g)球審に手渡された打順表に記載されている投手は、第1打者またはその代打者がアウトになるか一塁に達するまで投球義務がある(野球規則5.10(f))。 ある投手に代わって出た救援投手は、そのときの打者または代打者がアウトになるか一塁に達するか、あるいは攻守交代になるまで投球義務がある(野球規則5.10(g)) MLBでは2020年シーズンから最低打者3人に投げるかイニングの終了まで伸ばすルール変更を行った。 野球規則5.10(i)既に試合に出場している投手がイニングの初めにファウルラインを越えた場合、その投手は第1打者がアウトになるかあるいは一塁に達するまで投球義務がある(打者に代打者が送られた場合またはその投手が負傷または病気のため投球が不可能になったと球審が認めた場合を除く)(野球規則5.10(i))。 日本では2013年より採用され、2012年までは投手が投球練習を行ってからでも投手交代を行えたがこれが不可能となる。 野球規則5.10(l)監督またはコーチは同一イニング内で1人の投手につき1回まで直接指示やアドバイスをすることができるが、1イニングに同一投手のもとへ二度目に行けば、その投手は自動的に試合から退かなければならない(野球規則5.10(l)(2))。 攻撃側がその打者に代打者を送った場合には、監督またはコーチは再びその投手のもとへ行くことができるが、その投手は試合から退く必要がある(野球規則5.10(l)(4))。 日本の高校野球では、このルールは適用されず、9回までに3度「守備のタイム」を取ることが認められている。ベンチスタッフは伝令役がこれに代わる。延長となった場合は1イニングにつき1度ずつ認められる。
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