起源・分布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 09:27 UTC 版)
「ハプログループN (Y染色体)」の記事における「起源・分布」の解説
Y染色体のハプログループNは、現存のY染色体ハプログループの中で最も近縁のハプログループであるハプログループOとはKarmin et al. (2015)によれば41,900年(95% CI 40,175年~43,591年)前、Poznik et al. (2016)によれば44,700年あるいは38,300年前、YFull (2017)によれば36,800年 (95% CI 34,300年~39,300年)前に分岐をしたと推定されている。ハプログループNに属す現存のY染色体は20,000年前~25,000年前に東アジアにおいて分岐をし始めたと推定されており、ユーラシア北部、さらにはシベリアを横断して北欧まで分布を広げた。観察頻度はネネツ人に97%、 ガナサン人に92%、ヤクート人に88%、 フィン人に63%、エヴェンキ族に20-60%、チュクチ人に58%、サーミ人に47%、エストニア人に41%、ユカギール人に31%、ロシア人に20%などである。ウラル語族との関連が想定される。[独自研究?]フィン・ウゴル系にN1a1、サモエード系にN1a2が多い。 遼河文明の遺跡人骨からもN1が60%以上の高頻度で見つかっており、かつては東アジア北部においても支配的であったと想定されるが、現在においては概ね10%程度の低頻度となっている。
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