起源からフランス革命まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/01 00:10 UTC 版)
「シルヴァカンヌ修道院」の記事における「起源からフランス革命まで」の解説
シルヴァカンヌ修道院は1144年、人里離れた川のほとりに苦行目当てで来訪した数人の修道士によって設立された小さな礼拝堂シルヴァカンヌが起源である。このシルヴァカンヌという名称はラテン語のSylva cana(葦の森)に由来する。あえて人里離れた場所を選んで修道院が立てられるのは聖ベネディクトゥス以来の全ての修道院の伝統であり、シルヴァカンヌに限ったことではなかった。 1147年、シャンパーニュ地方にあった、シトー会「上位四父修道院」(シトー修道院直系の4つの修道院)のひとつモリモン修道院という大修道院から派遣された修道士たちによって、修道院としての歴史が始まる。1160年まではアヴィニョン近くのサン=タンドレ修道院などから、1160年以降は近所の有力者により土地などの提供、寄進を受け大いに発展した。現存の教会堂はそのような環境の中で1160年頃または1175年から建設が始まり、1230年に完成している。ただしこれは教会堂のみで、回廊などはさらに時間がかかっている(後述の「建設時期」節を参照)。 パトロンに恵まれ、以後も施設を拡張し支院をもつまでになるが、このような繁栄はいつまでも継続はせず14世紀には徐々に斜陽が近づく。1358年には略奪にあい、15世紀になるとシトー会を離脱、そしてフランス革命前夜には修道士ひとりが住まうだけの状態となっていた。
※この「起源からフランス革命まで」の解説は、「シルヴァカンヌ修道院」の解説の一部です。
「起源からフランス革命まで」を含む「シルヴァカンヌ修道院」の記事については、「シルヴァカンヌ修道院」の概要を参照ください。
- 起源からフランス革命までのページへのリンク