赤穂用水
![]() 赤穂用水(中山地区) |
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疏水の概要 | |||
■疏水の所在 兵庫県赤穂市中山〜赤穂市鷆和まで約14㎞ ■所在地域の概要 赤穂市は兵庫県の西南端、岡山県との県境にあり、街のほぼ中央を名水百選に選ばれた千種川が流れている。また、南は播磨灘に面し、海岸線は瀬戸内海国立公園の一角を占めている。気候は温暖で雨量が少ない典型的な瀬戸内海気候に属している。市域は、先土器時代などの古い遺跡が多く残る北部、河口デルタ上に発達した旧城下町の中心部、塩田の開発によって開かれた南部、天然の良港に恵まれた坂越地区の4つに大別できる。 ■疏水の概要・特徴 赤穂用水は、江戸時代に上水道(赤穂上水)として赤穂郡代垂水半左衛門指揮の下、元和2年(1616)年に隧道掘削という難工事を乗り越え造成され、神田上水、福山上水と並んで日本三大水道のひとつとして有名である。当時としては珍しく城内だけでなく城下町の各戸にまで給水されており、暗渠管には備前焼土管を用いている。また、サイホン式の樋で堀の下を通すといったさまざまな工夫が見られることから、この上水道が赤穂城下の人々の生命線であったことが窺える。 水道が普及した現在では、上水道としての役割を終え、赤穂用水は市内600ha以上の農地へ用水を供給する幹線水路として、重要な役割を担っている。 今では水路も改修され当時の面影はほとんど残ってないが、唯一切山隧道が昔の姿で残っている。その役割は変わっても人々の生活を支える大切な水路に変わりはなく、時代を超えて赤穂の人々の【水】を供給している。 |
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