貴族の屋敷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 21:31 UTC 版)
1718年に記述されている17の貴族の屋敷のうち、いくつかは現在も保存されている。 本市の萌芽となったのがヴェレに位置するヴァルトホーフである。これは本市創設以前からすでに存在していた屋敷の一つである。長く伸びた館は、その中核部分が中世に建設され、16世紀に増築された。渦巻き装飾破風の張り出し部はこの頃、1585年に設けられた。建物の東側部分は、第二次世界大戦以前には木組みの上階を有していた。 クロスター広場にはヴェルマンス・ホーフとも記録されるコルフ=シュミジンガー・ホーフがある。フェッヒャーロゼッテ(半円形の装飾意匠)が見られる彫刻の豊かな木組みの上階を有するこの屋敷は、1640年頃に造営された。クロスタープラッツシューレ(学校)建設のために、当時は現在の倍ほどあった建物は半分の長さに減築された。 そのすぐ隣(ハーゲンブルーフ通り 8番地)にヴェントシャー・ホーフがある。この3階建ての建物は、16世紀に建設され、19世紀から20世紀初頭にかけて何度も改築がなされた。後方部分は主に木組み建築で置き換えられている。中庭には多角形の階段塔がある。 1540年の記録が遺るシュピーゲルスホーフは3階建て化粧漆喰の、いわゆるヴェーザールネサンス様式による切石の建築である。奥行き側は、丸みのある破風で飾られている。階段室は1682年に設けられた。内部は時代とともに徐々に改装されている。建物の反対側には、角材をむき出しにした天井の地下ホールが保存されている。現在シュピーゲルスホーフには自然文化博物館が入居している。 グレストシャー・ホーフには豪華なファサードが遺されている。この館は、おそらく16世紀後半に四壁の塔の基礎上に建設された。この豪華なルネサンス建築は1870年からラーツギムナジウムの北翼として利用されている。この頃に、屋根の構成が変更されている。 マインダース・ホーフ(オーベルン通り 40番地)は3階建ての化粧漆喰の建物である。本来バロック様式の玄関は、1669年に記録されている。この他の変更は19世紀に行われた。1階の内部には1670年の暖炉とバロック様式の化粧漆喰の天井跡が遺されている。 コルフ=シュミジンガー・ホーフ ヴェントシャー・ホーフ グレストシャー・ホーフ(現在のラーツギムナジウム) マインダース・ホーフ
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