警視庁特殊犯捜査係の編成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 07:26 UTC 版)
「特殊事件捜査係」の記事における「警視庁特殊犯捜査係の編成」の解説
警視庁の特殊犯捜査係はSIT(エスアイティーまたはシット)と通称される。これは1987年12月の警視庁刑事部の組織改編に伴って、警視庁本部庁舎から麹町1丁目の元警視総監公舎(三番町公舎)に移転した際に、部屋に表札を掲げることになり、マスコミの目を避けるため、部署名そのままではなくローマ字表記(Sousa Ikka Tokushuhan)の頭文字を取ってSITと記載したものであった。その後、在外公館勤務経験者の捜査第一課管理官が"Special Investigation Team"(特捜班)の略と解釈してしまい、これが後付けで公式名称となったものといわれている。 1964年4月に創設された時は、警部1人・警部補1人・巡査部長2人・巡査2人の計6人体制であり、6月には婦人警察官が配置された。その後、連続企業爆破事件に伴って1975年には67人に増強されたが、同年5月の犯人グループの逮捕・指名手配を受けて、従来の体制に戻された。2019年現在では下記のような組織となっている。 第一特殊犯捜査・課長代理特殊犯捜査第一係 特殊犯捜査第二係 第二特殊犯捜査・課長代理特殊犯捜査第三係 特殊犯捜査第四係 特殊犯捜査第五係 第三特殊犯捜査・課長代理特殊犯捜査第六係 特殊犯捜査第七係 このうち、特殊犯捜査第一・二係が誘拐・人質事件や恐喝・脅迫事件の捜査を担当しており、ジャーナリストの毛利文彦は、これらを指して「特殊班」と称している。一方、第三・四係は航空機・列車等の事故や爆破・爆発事件、更に産業災害等の業務上過失致死傷事件の捜査を担当する。また第六・七係はインターネットによる恐喝、脅迫等に係る犯罪の捜査を担当する。第五係は遊軍的に、特殊犯に係る重要特異な事件や特命事件の捜査を担当する。
※この「警視庁特殊犯捜査係の編成」の解説は、「特殊事件捜査係」の解説の一部です。
「警視庁特殊犯捜査係の編成」を含む「特殊事件捜査係」の記事については、「特殊事件捜査係」の概要を参照ください。
- 警視庁特殊犯捜査係の編成のページへのリンク