誕生と経緯とは? わかりやすく解説

誕生と経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 17:03 UTC 版)

虎狼狸」の記事における「誕生と経緯」の解説

当時コレラ惨状綴った安政箇労痢流行概略によれば幕末黒船来航伴って日本コレラ伝染し江戸だけでも数十万人感染したとあるが、病気の原因不明であったことから、当時庶民妖怪変化仕業として「虎狼狸」の字を当て、あらぬ説を流言したという。 また、幕末社会資料として知られる藤岡屋日記によれば文久2年1862年)に江戸で3度目コレラ大流行があった際、武州多摩三ツ木である人物コレラから快方向かった後、イタチのような目撃され叩き殺して火で炙って食べたとある。同村コレラ感染した別の人物のでも、やはり同様のが家から出て行く様子目撃されたといい、多摩中藤村谷保村では、コレラによる病死者遺体から同様の飛び出したという。当時まだ原因不明だったコレラ虎狼狸オサキ仕業といわれていたことから、『藤岡屋日記』の著者須藤由蔵はこのアメリカオサキ述べている。 明治時代には、錦絵新聞『かなよみ』の明治10年1877年9月21日記事で、「虎狼狸(ころりじゅう)」と称して虎の模様を持つのような描かれており、実在しないだと断った上で、この見た読者コレラ恐ろしい病気だと認識するよう述べられている。これはいわば、病気による恐怖そのもの図像化したものといえる。

※この「誕生と経緯」の解説は、「虎狼狸」の解説の一部です。
「誕生と経緯」を含む「虎狼狸」の記事については、「虎狼狸」の概要を参照ください。

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