証明の概略と一般化についてとは? わかりやすく解説

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証明の概略と一般化について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 00:24 UTC 版)

クラメルの公式」の記事における「証明の概略と一般化について」の解説

証明のために、単位行列の第 i-列を方程式 Ax = b変数ベクトル x に置き換えて得られる行列 Xi考える。例えn = 4 のときの X2 は X 2 = [ 1 x 1 0 0 0 x 2 0 0 0 x 3 1 0 0 x 4 0 1 ] {\displaystyle X_{2}={\begin{bmatrix}1&x_{1}&0&0\\0&x_{2}&0&0\\0&x_{3}&1&0\\0&x_{4}&0&1\end{bmatrix}}} で与えられる。このとき、AXi = Ai および det(Xi) = xi となることが示せる。実際、いま挙げた例では A ⋅ X 2 = [ a 11 a 12 a 13 a 14 a 21 a 22 a 23 a 24 a 31 a 32 a 33 a 34 a 41 a 42 a 43 a 44 ] ⋅ [ 1 x 1 0 0 0 x 2 0 0 0 x 3 1 0 0 x 4 0 1 ] = [ a 11 a 11 x 1 + a 12 x 2 + a 13 x 3 + a 14 x 4 a 13 a 14 a 21 a 21 x 1 + a 22 x 2 + a 23 x 3 + a 24 x 4 a 23 a 24 a 31 a 31 x 1 + a 32 x 2 + a 33 x 3 + a 34 x 4 a 33 a 34 a 41 a 41 x 1 + a 42 x 2 + a 43 x 3 + a 44 x 4 a 43 a 44 ] = [ a 11 b 1 a 13 a 14 a 21 b 2 a 23 a 24 a 31 b 3 a 33 a 34 a 41 b 4 a 43 a 44 ] = A 2 {\displaystyle {\begin{aligned}A\cdot X_{2}&={\begin{bmatrix}a_{11}&a_{12}&a_{13}&a_{14}\\a_{21}&a_{22}&a_{23}&a_{24}\\a_{31}&a_{32}&a_{33}&a_{34}\\a_{41}&a_{42}&a_{43}&a_{44}\end{bmatrix}}\cdot {\begin{bmatrix}1&x_{1}&0&0\\0&x_{2}&0&0\\0&x_{3}&1&0\\0&x_{4}&0&1\end{bmatrix}}\\[10pt]&={\begin{bmatrix}a_{11}&a_{11}x_{1}+a_{12}x_{2}+a_{13}x_{3}+a_{14}x_{4}&a_{13}&a_{14}\\a_{21}&a_{21}x_{1}+a_{22}x_{2}+a_{23}x_{3}+a_{24}x_{4}&a_{23}&a_{24}\\a_{31}&a_{31}x_{1}+a_{32}x_{2}+a_{33}x_{3}+a_{34}x_{4}&a_{33}&a_{34}\\a_{41}&a_{41}x_{1}+a_{42}x_{2}+a_{43}x_{3}+a_{44}x_{4}&a_{43}&a_{44}\end{bmatrix}}\\[10pt]&={\begin{bmatrix}a_{11}&b_{1}&a_{13}&a_{14}\\a_{21}&b_{2}&a_{23}&a_{24}\\a_{31}&b_{3}&a_{33}&a_{34}\\a_{41}&b_{4}&a_{43}&a_{44}\end{bmatrix}}\\[10pt]&=A_{2}\end{aligned}}} が成り立っている。また行列式の乗法性により det ( A ) ⋅ det ( X i ) = det ( A i ) det ( A )x i = det ( A i ) x i = det ( A i ) ⋅ det ( A ) − 1 {\displaystyle {\begin{aligned}\det(A)\cdot \det(X_{i})&=\det(A_{i})\\\det(A)\cdot x_{i}&=\det(A_{i})\\x_{i}&=\det(A_{i})\cdot \det(A)^{-1}\end{aligned}}} となる。仮定により det(A) ≠ 0 ゆえ det(A)−1 が存在することに注意証明内容省みれば、クラメルの法則成立は以下の定理 正方線型方程式系 Ax = b与えられたとき、x = (x1, x2, …, xn) がこの方程式系の解であるならば、各 i について det(A)xi = det(Ai) が成り立つ。 に集約されることがわかる。もちろん行列 Ai行列 A の第 i-列を系の右辺である b で置き換えて得られる行列である。方程式の解一意であるという仮定外せば割り算実行することができないこと起こり得るが、いま述べた形の定理であれば方程式系係数可換環に値をとる場合含めて常に成立するが、これはもはやクラメルの法則呼ばれることはない。

※この「証明の概略と一般化について」の解説は、「クラメルの公式」の解説の一部です。
「証明の概略と一般化について」を含む「クラメルの公式」の記事については、「クラメルの公式」の概要を参照ください。

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