設計と主要部品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/19 15:28 UTC 版)
「ヴェンデルシュタイン7-X」の記事における「設計と主要部品」の解説
ヴェンデルシュタイン7-Xの装置は、five field-periodのヘリカル型核融合炉を基に構成されている。50の非平面と20の平面の超伝導磁気コイルがトーラス形に配置されており、高さは3.5メートル、プラズマが炉壁と衝突しないように磁場が形成されている。50の非平面のコイルは、磁場を1m3当たり3×1020particleに、またプラズマの温度を6,000 - 1億3,000万Kとなるように調整されている。 主な構成要素は、磁気コイル、クライオスタット、プラズマ容器、ダイバータおよび加熱システムである。 アルミ被覆ニオブチタン合金製の超伝導コイルは、直径16メートルの断熱容器 (クライオスタット) に収められている。冷却装置は液体ヘリウムを冷媒として超伝導磁石を含む425トンの容器を4ケルビンまで冷却して超伝導状態を維持する。コイルは12.8 kAの電流により3テスラの磁場を形成する。 プラズマ容器は20の部品から構成される。内側には複雑な形状の磁場が存在し、プラズマの加熱と観測のための254のアクセスポート(穴)が設けられている。装置の全体は、実験室で組み立てられた5つのほぼ同一のモジュールから成る。 加熱システムは10メガワットのマイクロ波を最大10秒間、オペレーションフェーズ1(OP-1)では1メガワットを50秒間発生させ、電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)を行う。水冷と防壁が完成したオペレーションフェーズ2(OP-2)では、8メガワットの中性粒子ビーム(英語版)も10秒間発生できるようになり、マイクロ波装置は真の定常状態に拡張される。 イオンサイクロトン共鳴加熱(英語版)(ICRH)は、OP1.2.での物理演算によって利用可能となる。 センサーとプローブのシステムは、プラズマの重要な特性を測定する多種の技術に基づき、電子や電子密度の様子やイオン温度と同様に重要なプラズマ中の不純物、電子とイオン粒子の移動による放射状の電界を観測する。
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