設計とスタイリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 09:51 UTC 版)
「トライアンフ・スタッグ」の記事における「設計とスタイリング」の解説
トライアンフ・スタッグはメルセデス・ベンツ・SLクラスと直接競合する豪華なスポーツカーとして設計された。全てのスタッグは4座コンバーチブル/クーペであったが、当時の米国の新しい横転基準に合致するように強固な構造を有していた。スタッグの門形のロールバーを構成するBピラーはTバーでフロントガラスのフレームに結合されていた。脱着式のハードトップは初期のスタッグでは人気のオプション品であり、後には標準装備品として供給された。 この車は、1963-4年のトライアンフ・2000の前量産型を切り詰め整形したスタイリングの実験モデルとして始まった。このスタイリングはイタリアでミケロッティによりデザインされ、技術的な支援のために1960年代初めから終わりまでトライアンフの技術部長を務めたハリー・ウェブスター(Harry Webster)が派遣された。トライアンフとミケロッティの契約では、ウェブスターがデザインを気に入った場合にトライアンフはこの試作車を自社の新型モデルの基にすることができることになっていた。長年ジョヴァンニ・ミケロッティの友人で彼のことを「ミコ」("Micho")と呼ぶ間柄のハリー・ウェブスターは心底このデザインが気に入り試作車を英国に持ち帰った。結局この2ドアのドロップヘッド(コンバーチブル)は前身の2000とスタイリング的にはほとんど共通点が無かったが、サスペンションと駆動機構は踏襲していた。トライアンフは1970年代の新しいT2000/T2500サルーンとエステートに取り入れるほどミケロッティのこのスタイリングを気に入っていた。
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