記念碑の台座
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 04:39 UTC 版)
「ベートーヴェン記念碑」の記事における「記念碑の台座」の解説
記念碑の台座にはヘーネルによって、ベートーヴェンの作曲した様々な種類の音楽が寓意的に表現されている。 前面のレリーフは「幻想」を表している。脇役はギリシャのスフィンクスで、女性の頭と胸、ライオンの胴体を持ち、リラを奏でるミューズの胴体を持ち上げている。 左のパネルには、教会音楽の守護聖人である聖セシリアが体現した「聖なる音楽」が描かれている。このレリーフはベートーヴェンのミサ曲(『ミサ曲ハ短調作品86』と『ミサ・ソレムニス』)を指している。 裏面のレリーフについては「これは『交響曲』を象徴しており、『エロイカ』を意味している。中央には、月桂樹の花をまとい、竪琴を掲げる音楽芸術のミューズ・エウテルペー。その周りに浮かんでいる4人の天才たちが、交響曲の4楽章の性格を特徴づけている。左上は第1楽章(アレグロ・コン・ブリオ)のシンボルである剣を持ったプット。 しかし、ベートーヴェンが最初に解放者として崇めたが後に暴君と蔑んだナポレオンの軍剣ではなく、権力と人間性を切り離す「精神の剣」である。左下は第2楽章(葬送行進曲)。少年が命の松明を下に向けると、蛇が致命的な噛みつきで彼の腕を抱きしめる。右上は第3楽章のスケルツォ 悲しみに打ち勝つと、微笑む天才は片手にカスタネットを持ち、もう一方では、豊穣と生命の喜びの象徴であるイタリアカサマツで出来たディオニューソスのテュルソスを振っている。右下は第4楽章のアレグロ・モルト。天才は響き渡る陽気さと解放と歓喜の象徴であるトライアングルを振り回す。」 台座右側のレリーフは女性の姿で、劇音楽(『エグモント』と『コリオラン』そしてベートーヴェンが4つの序曲を書いた『フィデリオ』)を象徴している。 正面 背面
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