しょくしゅ‐どうぶつ【触手動物】
触手冠動物
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 20:25 UTC 版)
触手冠動物(しょくしゅかんどうぶつ、Lophophorata)または触手動物(しょくしゅどうぶつ、Tentaculata)は、触手冠と呼ばれる独特の構造を持つ無脊椎動物の総称で、腕足動物(シャミセンガイ類)、箒虫動物(ホウキムシ類)、外肛動物(コケムシ類)の3群を含む。この3つを綱として含む門とみなされたこともあるが、その位置付けには疑問が投げかけられており、3群をそれぞれ独立の門とする見解が一般的である。
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- 1 触手冠動物とは
- 2 触手冠動物の概要
触手動物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/01 16:43 UTC 版)
詳細は「触手冠動物」を参照 かつて触手動物門という門が認められていたことがある。ホウキムシ、腕足類、コケムシを含む群で、現在では、この3つはそれぞれ独立した群(箒虫動物門、腕足動物門、外肛動物門)と見なすことが多い。これらの動物では、口の周辺に円形又はU字型に触手が配列する。触手は細長い棒状で、曲げて動かすことは少なく、表面には繊毛が並んでいて、水中の微粒子などを口に運ぶ。同様な仕組みは内肛動物にも見られる。このような構造は、現在では、むしろ触手の配列全体をまとめて触手冠(しょくしゅかん)と呼ぶことが多い。
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