観光ブーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/19 16:03 UTC 版)
1990年頃まではボラカイ島はいくつかの集落(バランガイ)に地元民が住むだけの一種の秘境で、バックパッカーら旅行客は自分用の飲み水を持ち込み、美しいビーチにキャンプを張り、夜の明かりはキャンプファイヤーだけという状況だった。1990年、BMWのトロピカル・ビーチ・ハンドブックの投票で「世界最高のビーチの一つ」という結果になり、イギリスのテレビ[どれ?]なども世界の熱帯のビーチのナンバーワンだと激賞した。その後ボラカイ島には電気と水道がパナイ本島からつながり、国際的な観光地へと発展していった。20以上のダイビングスポットと数多くのバー、レストラン、タトゥーやヘナ・タトゥーを入れるパーラーなどの商業施設のほか、銀行、病院、消防署、警察署などの公共機関も揃っている。 ボラカイ島の観光客に対しては、ビーチの白砂をボトルにいれて持ち帰らないよう注意されている。これは海洋生物学や海洋の研究により、こういった行為が繰り返されると4万年かけて造られた白砂が枯渇する恐れがあるという結果があるためである。観光地として有名になるにつれ、ボラカイ島は水の過剰使用、土地の用途規制、人口の増大、汚水、廃棄物といった環境問題に悩まされている。政府もこれらの問題に取り組み始めている。しかし2018年、フィリピンのドゥテルテ政権はボラカイ島周辺の海の汚染状況があまりにも深刻だとして、4月26日から半年間の島全体の閉鎖を決定した。
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