規格の開発プロセス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 14:00 UTC 版)
「Association for Standardisation of Automation and Measuring Systems」の記事における「規格の開発プロセス」の解説
標準の新規開発、既存の標準の開発/修正はメンバーの主導の下で行われる。プロセスは、目的、使用事例、技術的な内容、推定資源やプロジェクト計画などを含む、いわゆる「Issue Proposal(問題提起/企画・課題の提案)」からスタートする。提案は、コメントのために他のメンバーに伝えられる。最低6週間の話合期間を経て、提案とコメントが、評価と決定のためにTSCに提出される。必要なリソースが存在し、TSCにより提案が承諾された時点で、プロジェクトの開始となる。 通常、必要な予算の25%をASAMが負担する。残りの75%は、プロジェクトへの参加企業が負担するが、それは、例えばプロジェクトグループ・メンバーの作業時間、既存のドキュメンテーションや資金の提供をベースにする。少なくとも3社の会員企業が参加していることが、プロジェクト実施の前提条件となる。 ASAMは、プロジェクトグループに対して、Issue-Tracking System(問題追跡システム)、ファイルリポジトリとバージョン管理システム、会議システム、プロセス概要説明とガイドライン、テンプレートとオフィスのサポートからなる作業基盤を提供する。 プロジェクトチームは、グループの作業計画に責任をもち、作業進行を支援し、グループが承認済みプロジェクトの枠内で作業を進めることなどに配慮するプロジェクトマネージャーを選択する。ASAMのオフィスは、プロジェクトグループの管理運用業務を担当する、既存の規格の開発のための、保守プロジェクトマネージャーを任命する。それ以外の場合は、プロジェクトグループが、独自のニーズに応じて自ら手配する。 プロジェクトの実施段階では、プロジェクトメンバーは、定期的なミーティング、電話会議または自主的な仕事を通じて、規格に関わる仕事を遂行する。プロジェクトマネージャーは、TSCにプロジェクトの進捗状況を定期的に報告する。 プロジェクトメンバーは、規格が承諾段階に達成したと判断した時点で、その作業結果をTSCに審査のために提出する。作業結果とは、ドキュメント、スキーマ、参照コードやサンプルファイルのことである。プロジェクトリーダーは、TSCの会議で新しい規格を発表する。TSCと役員会が、リリースを承認した後、ASAM オフィスがリリースを公開し、会員にダウンロード用のアクセスを提供する。
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