西武新宿線田無駅列車追突事故
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「日本の鉄道事故 (1950年から1999年)」の記事における「西武新宿線田無駅列車追突事故」の解説
1986年(昭和61年)3月23日 12時10分ごろ【列車衝突事故】 西武新宿線田無駅に接近した西武新宿行き上り急行(2000系、2415F+2017F)のブレーキが効かなくなり、ホームに停車中だった先行の準急 (2407F+2023F) に追突、乗員・乗客204名が負傷した。 当日の田無市(現在の西東京市)は大雪で、車輪と制輪子の間に雪が挟まり、摩擦制動力が著しく低下したのが原因とされた(先頭の2両編成は永久直列制御で、電力回生制動の打ち切り速度が高かった)。事故車両のうち、損傷の激しい8両(急行の前6両と準急の後2両)が事故廃車された。残った6両は改番の上1本にまとめられて復旧。事故当時、同社の西武秩父線・池袋線を走行する101系と特急用車両の5000系には耐雪ブレーキ(同社の呼称では圧着ブレーキ)が装備されていたが、当時新宿線専用だった2000系にはこのブレーキが装備されていなかった。この事故をきっかけに、降雪地帯を走らない電車も含め同社のすべての電車に耐雪(圧着)ブレーキが取り付けられた。
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