複線化の検討
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 16:23 UTC 版)
現在線利用の線増・新線敷設のいずれにしても災害多発地帯を通過するため、防災的な見地からのルート選定を行う必要から、1963年(昭和38年)7月には国鉄中部支社に「北陸本線糸魚川 - 直江津間地質調査委員会」が設けられ、約3000万円の費用をかけ約1年間にわたる本格的な地質調査と線増方式の検討が行われた。国鉄が線増に当たりこのような大掛かりな事前調査を実施したのは初めてであったとされる。 その結果、翌1964年(昭和39年)3月に、現在線での地すべりは間けつ的かつ崩壊速度が大きく、「地すべりの発生時期と規模を的確に予知することはできないので、抜本的な予防対策はたてがたい」と結論づけられた。 このため線増における地すべり地域への線路敷設は「その建設ならびに保守に著しい困難が予想される」として、「根本的には、複線化の際に地すべり地帯を極力避けた別線の複線ルートを選ぶべき」とし、それでもなお地すべり地帯を通過する場合は「…想定される最深の地すべり面(地表から30〜40 m の深さ)より深くトンネルでもぐるべきである」とした。また特に鉄道経過地として避けるべきとして、以下の各地点を挙げた。 浜木浦(浦本駅 - 能生駅) 白山神社出口(能生駅 - 筒石駅) 筒石駅付近 藤崎付近(筒石駅 - 名立駅) 名立駅付近 郷津駅付近、
※この「複線化の検討」の解説は、「頸城トンネル」の解説の一部です。
「複線化の検討」を含む「頸城トンネル」の記事については、「頸城トンネル」の概要を参照ください。
- 複線化の検討のページへのリンク