蒔絵用具
名称: | 蒔絵用具 |
ふりがな: | まきえようぐ |
芸能工芸区分: | 工芸技術 |
種別: | 漆芸 |
選択年月日: | 1957.03.30(昭和32.03.30) |
選択要件: | |
備考: | |
解説文: | 蒔絵【まきえ】は、わが国漆工史の中心技法として各時代にそれぞれ特色のある技法が開発されたが、それに伴って多くの工具が工夫されてきた。蒔絵用の筆や刷毛の毛は、鼠、猫、狐、狸、馬、山羊、栗鼠、鼬等の獣毛の一部が使われるが、すべてその毛先には毛の全長の一割くらいの長さの水毛(水にぬらせば半透明に見える)はあり、これを命毛とも称し、筆毛の生命としている。これが損われず、長く、しかも全体が素直に整っているものほど上質とされている。ほかに主な蒔絵用具としては紛筒(伊豆産の篠竹や北海道産の白鳥の風切羽の軸など各種)、文廻し、磨き用の犬牙や鯛牙、金銀箔などを挟み持つ箔箸など種類が多い。初代又兵衛は初め筆の製法を学び、特に最も至難とされる蒔絵筆の製法に創意工夫をこらし、幕府御用の蒔絵師に蒔絵用具一式を調達するようになった。 |
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