蒔絵筆製作とは? わかりやすく解説

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蒔絵筆製作

主名称: 蒔絵筆製作
ふりがな まきえふでせいさく
認定区分 個人
種別 工芸技術
選定年月日 1987.04.20(昭和62.04.20)
解除年月日
解説文:  蒔絵主要な技法は漆液で文様描き金粉を蒔くものであるが、その際用い蒔絵筆は、仕上り左右する貴重な用具である。蒔絵筆は粘りのある漆液で描くため、穂先含めて全体に強い弾力があり、漆液の含み良く、かつ、漆液が滑めらかに流れ落ちるという性能求められる
 蒔絵筆の材料吟味厳しく、鼠やの毛を用いるが、特に上質のものは、土蔵米倉などに棲む鼠の首から腰にかけての背筋の毛から選ばれる蒔絵筆の製作は、まず、繰り返し損毛除き癖毛修正し、穂の形を整え、糸で堅牢に括【くく】るなど十数工程に至る入念な作業が行われる。蒔絵技法に応じて蒔絵筆の種類多く本根朱筆【ほんねじふで】をはじめ数多くのものに分かれる
 複雑な蒔絵技法熟知するなど、蒔絵筆製作技術修得には長い経験要するため、後継者少なく、現在、全国三軒ほどの技術者存在するのみである。高度の漆工及び文化財保存修理には優れた蒔絵筆が不可欠であり、その保存策は緊急を要するのである
選定保存技術(個人)のほかの用語一覧
工芸技術:  玉鋼製造  研炭製造  粗苧製造  蒔絵筆製作
建造物:  屋根瓦製作  左官  左官



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