粗苧製造とは? わかりやすく解説

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粗苧製造

名称
粗苧製造
あらそうせいぞう

区分
選定保存技術

保持
矢幡正門
<やわた まさかど>
大分県

解説
(荒麻皮とも記す)は,絣糸の防染用に用いられる素材であり,重要無形文化財久留米絣」の絣手くびりの工程不可欠である。粗で糸を縛り藍染めすると,縛った部分だけに染まらず白く残るので,この糸を機で織り,絣模様織り出す
高さ2.03.0メートル成長した麻を真夏収穫して背の高い蒸籠蒸し剥ぎ取った表皮乾燥させて粗とする。粗は,原料となる麻の栽培・管理手間がかかるうえ,真夏炎天下での収穫蒸し工程重労働であるにもかかわらず利益率が低いことなどから,昭和初期まで麻栽培が盛んであった大分県内でも製造技術者減少一途をたどり,現在では,日田郡大山町矢幡家を残すのみとなっている。


粗苧製造

主名称: 粗苧製造
ふりがな あらそうせいぞう
認定区分 個人
種別 工芸技術
選定年月日 2003.07.10(平成15.07.10)
解除年月日
解説文: 【あらそう】(荒麻皮とも記す)は、絣【かすり】糸の防染ぼうせん】用に用いられる素材であり、重要無形文化財久留米絣」の絣手くびりの工程に欠くことのできないのである。高さ一・五から一・八メートル成長した麻を真夏収穫して背の高い蒸籠せいろう】で蒸し剥ぎ取った表皮乾燥させて粗とする。
 栃木産の粗上質とされ、多く福岡県八女郡製造されたものが用いられていたが、いずれも生産途絶え昭和初期まで麻栽培が盛んであった大分県でも、栽培・管理の手間に比べ利益率が低いことなどから、生産者減少一途をたどり、現在では、日田郡大山町矢幡左右見氏が裁培・管理してきた麻畑一か所を残すのみとなっている。
選定保存技術(個人)のほかの用語一覧
工芸技術:  烏梅製造  玉鋼製造  研炭製造  粗苧製造  蒔絵筆製作
建造物:  屋根瓦製作  左官


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