粗苧製造
主名称: | 粗苧製造 |
ふりがな: | あらそうせいぞう |
認定区分: | 個人 |
種別: | 工芸技術 |
選定年月日: | 2003.07.10(平成15.07.10) |
解除年月日: | |
解説文: | 粗苧【あらそう】(荒麻皮とも記す)は、絣【かすり】糸の防染【ぼうせん】用に用いられる素材であり、重要無形文化財「久留米絣」の絣手くびりの工程に欠くことのできないものである。高さ一・五から一・八メートルに成長した麻を真夏に収穫して背の高い蒸籠【せいろう】で蒸し、剥ぎ取った表皮を乾燥させて粗苧とする。 栃木産の粗苧が上質とされ、多くは福岡県八女郡で製造されたものが用いられていたが、いずれも生産は途絶え、昭和初期まで麻栽培が盛んであった大分県内でも、栽培・管理の手間に比べ利益率が低いことなどから、生産者は減少の一途をたどり、現在では、日田郡大山町で矢幡左右見氏が裁培・管理してきた麻畑一か所を残すのみとなっている。 |
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