研炭製造とは? わかりやすく解説

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研炭製造

主名称: 研炭製造
ふりがな とぎずみせいぞう
認定区分 個人
種別 工芸技術
選定年月日 1994.06.27(平成6.06.27)
解除年月日
解説文: 木炭は、古来漆器金属器等の研磨用いられ、現在も炭【ほおずみ】、駿河炭【するがずみ】(または静岡炭)、呂色炭【ろいろずみ】、椿炭【つばきずみ】等の研炭が漆芸金工制作不可欠研磨用具として使用されている。ホオノキ原料とする炭は主に金工用いられ、ニホンアブラギリを原料とする駿河炭、アセビ馬酔木)・チシャ原料とする呂色炭、ツバキ原料とする椿炭は主として漆芸用いられている。
 研炭は、ほぼ密閉した窯で原木燃焼炭化させ、炭化した材を燃焼中に窯から引き出して消火する白炭焼【はくたんやき】の製法により製造されるものが多く、鋸【のこぎり】等で切断した後、さらに器物の面に合わせて砥石等で成形したものが用いられる。研炭は、成形比較容易なため、複雑な曲面研磨にも適している上、研汁【とぎじる】に混入した貴金属回収が可能であることなど、耐水ペーパー人工研磨材等の代替材料比べて優れた特質有している。良質の研炭は、漆芸および金工制作のほか、有形文化財漆工品など)の保存修理不可欠のものである
選定保存技術(個人)のほかの用語一覧
工芸技術:  漆濾紙  烏梅製造  玉鋼製造  研炭製造  粗苧製造  蒔絵筆製作
建造物:  屋根瓦製作



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