芸能界のマネージャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 08:25 UTC 版)
「マネージャー」の記事における「芸能界のマネージャー」の解説
芸能界においては、芸能人のマネジメント業務を行うほか、時には付き人としての役割を果たす担当者のこともマネージャーと呼び、一人の芸能人に複数のマネージャーが置かれたり、複数の芸能人に一人のマネージャーを置く場合もある。業界用語で「ジャーマネ」ともいう。多くは芸能事務所の社員であり、芸能人が直接雇っている付き人とはこの点が異なる。付き人は無給の場合もあり、待遇はさほど良いとはいえない。 マネージャーの場合は芸能事務所の社員として、自社の「芸能人(タレント)」という商品をどう売り込み、利益を上げるかが命題であり、その役割は場合によっては芸能人本人より重要である。具体的な仕事は対外交渉、契約、企画立案、芸能人の身辺管理などが主である。また、事務所によっては新人発掘を行わせる場合がある。また、一部のマネージャーは番組や作品のプロデュースも行うなど、いわば芸能人のブレーンを務める場合もある。 大きな事務所や有力事務所ではマネジメント部門が半独立していることもあり、マネジメント業務が非常に強力となっている。これは売り出しや好感度促進、宣伝展開で優位に立とうという事務所側の経営戦略である。 さらにマネージャーは役割によって、種類が分けられる。事務所の経営陣たるマネージャーと芸能人に常に張り付いて勤務する専属マネージャーといった現場派とに分かれる。事務所の経営陣マネージャーは「現場派」の業務の手腕・実力にかけて超一流であり、専属マネジメントを行う「現場派」的な役割に就く場合は相手が大物芸能人か、宣伝展開に力を入れる期待の新人(若手)場合など特殊な場合のみである。 マネージャーの中にはテレビやラジオなどのメディアに出演する者もいる。この例として岩谷時子(宝塚歌劇団出版部→東宝文芸部→フリー、故人)、南田裕介(ホリプロ)、川上アキラ(スターダストプロモーション)がいる。 上記にある様にマネージャーの仕事はスケジュール管理に止まらず、時にはタレントの人生相談まで受けるが、下働きとの考えも根強い。松下治夫の著した「芸能プロ、渡辺プロダクションの真実。」には芸能マネージャーの悲惨さとタレントの強欲さが赤裸々に描かれている。
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