色変わり・変色種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 08:18 UTC 版)
野生下においては赤色の顔のノーマルしか存在していなかった。しかし近年数十種類程の色変わりが人工的に産出されている。名称もバラのように固定した呼び名や地域によって異なった呼び名ができている。 色に影響を及ぼす遺伝子の欠落、変化、配色変化などの組み合わせによって変化するためバリエーションが増えれば増えるほどさらに変わった色の個体が誕生する。 色変わりは分類学的に亜種ではない。 代表的なものとしてオレンジフェイス、ホワイトフェイス(WF)、ゴールデンチェリー、ルチノー、シーグリーン、ダッチブルー、バイオレット、シナモン、モーブなど他にも多種多様に存在する。 OFやWFと呼ばれているものはオレンジフェイス、ホワイトフェイスといった顔色の色変わりを指したものである。ちなみにOFは顔の赤色部のみを黄色くする因子であり、WFは体色全体の黄色を減らす因子でありその色変わりのシステムは全く違う。 パイドと呼ばれるものは、ランダムで青色が抜け黄色い斑模様が入る品種である。その模様は個々でみな違う上、換羽ごとに注しの部分が変わる。因子はアメリカンパイドであり、他の因子と共有することが可能なのでダッチブルーパイド、シナモンパイド、オーストラリアンイエローモーブパイドなど様々な品種と結合した品種名がある。また、タイガーチェリーという俗称で呼ばれることもある。 因子による変色の例としてダーク因子が1本入ったノーマルグリーン系はダークグリーン、ブルー系はコバルトと呼ばれる。ノーマルグリーン系の体色はより深い緑色となり腰羽の色も濃くなるが、ノーマルと並べなければ判別不能な程度の暗色化である。 ダーク因子が2本入ったノーマルグリーン系はオリーブ、ブルー系はモーブと呼ばれる。ノーマルグリーン系の体色はオリーブグリーン、腰羽はわずかに青みがかったグレーとなる。 なお、英語でDark Greenと言った場合、日本でのダークグリーン(ダーク因子1本)と違いダーク因子を2本持った個体を指すので注意が必要である。ダーク因子が1本の場合の英語での呼称はMedium Greenである。
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