自動運転に向けた試運転
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 08:41 UTC 版)
「新幹線E7系・W7系電車」の記事における「自動運転に向けた試運転」の解説
2020年11月10日、JR東日本は新幹線の自動運転に向けてE7系を用いた試験走行を行うと発表した。試験走行の目的は、新幹線E7系1編成(12 両)を使用した試験走行を新潟駅 - 新潟新幹線車両センター間(約5km)で行い、その評価および課題の抽出を行うこととしている。試験日程は2021年10月 - 11月頃を予定しており、試験内容は、ATO機能の検証、ローカル5Gの性能確認の予定。ATO機能の検証では、列車が準備でき次第、遠隔で発車し、自動で加減速し、決められた位置に停車し、また緊急時に遠隔で列車を止められるかどうかを確認。ローカル5Gを利用した性能確認では高精細映像をリアルタイムに伝送する技術などの試験を行い、鉄道における5G活用の可能性を検証する。今回の試験では沿線に基地局を設置し、走行中の回送列車と伝送試験を行い、大容量・低遅延通信ができることなど、5Gの鉄道環境での性能について確認する。 JR東日本では、2018年7月にグループ経営ビジョン「変革2027」を発表し、運転士のいらない「ドライバレス運転」の実現を目標としており、新幹線の自動運転に向けて、E956形(ALFA-X)でも、夜間走行試験などの実験により技術蓄積が行われている。今回の試験で得られた知見を蓄積し、将来、新幹線の自動運転を目指したATOの開発を進めていくこととしている。
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