臨時国会議事堂
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「コングレス・ホール」の記事における「臨時国会議事堂」の解説
アメリカ合衆国憲法第1条第8節により、合衆国議会は国会議事堂を設立することが承諾された。合衆国憲法が批准されると、議会はフェデラル・ホールにて1790年7月9日に首都立地法を成立させた。この法案によって、メリーランド州とバージニア州の境のポトマック川沿いに新首都コロンビア地区を建設することとなった。しかし、ペンシルベニア州上院議員のロバート・モリスは、恒久的首都ワシントンDCの国会議事堂の建設中は首都をニューヨークからフィラデルフィアに戻すように議会を説得した。その結果、首都立地法にはフィラデルフィアを10年間の臨時国会とすることが記載された。 フィラデルフィアを臨時国会議事堂の地とすることを説得するため、市は大統領官邸を9番ストリートに、また6番ストリートのフィラデルフィア郡庁舎を拡張しコングレス・ホールとなる議事堂を建設した。1790年12月6日、連邦議会はフィラデルフィアに帰還し、コングレス・ホールの一階は合衆国下院の議院、二階は合衆国上院の議院として使用された。(この一階と二階の議院が、下院と上院の語源である。)フィラデルフィア市民は、連邦議会のためにコングレス・ホールを建設したことでフィラデルフィアを恒久の首都とすることを試みたが、首都立地法を改正することはできなかった。コングレス・ホールは、連邦政府が公式にワシントンDCに移った1800年5月14日まで国会議事堂として使用された。
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