老朽化・廃止方針
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 05:29 UTC 版)
「北海道百年記念塔」の記事における「老朽化・廃止方針」の解説
複雑な構造の塔は雨水が溜まりやすく腐食が予想以上に進み、1992年(平成4年)に2億円をかけて塔内部、1999年(平成11年)に3億5千万円をかけて塔外部の大規模修繕を行うも完全修復には至らなかった。2014年(平成26年)7月からは老朽化によって金属片が落下したことなどにより、塔は立入禁止となった。その後、2016年(平成28年)9月から「北海道の歴史文化施設活性化に関する懇談会」で存廃を検討し、2017年(平成29年)には今後50年間の維持費を試算し展望台としての原状復帰で28.6億円・現状維持で26.5億円・除却で4.1億円とされ、2019年(平成31年)2月に解体の方針を決定。跡地には将来の北海道を象徴する新モニュメントの建設を予定する。 2020年(令和2年)6月に塔の内部が報道陣に公開され、塔内外に朽ちた鉄片や鉄粉が散乱し、強風で部材が落下するなど、老朽化が進行している状況が見られた。 一方で、市民団体「北海道百年記念塔存続プロジェクト」が解体方針の再考を求めて活動している。 2021年(令和3年)10月には解体工事の事前調査を終え、工期22か月間で解体費は外壁の損傷に伴う外部作業の追加による労務費の増加もあり、2017年の試算から2.8億円増の7.2億円、また50年間存置時の維持費は原状復帰30.7億円・現状維持で28.4億円と試算された。 道の2022年度当初予算に解体費の一部が計上され、道では2022年度中に解体工事に着手することにしている。
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