老朽化した鋳鉄製ガス管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 22:51 UTC 版)
「北見市都市ガス漏れ事故」の記事における「老朽化した鋳鉄製ガス管」の解説
破断したガス管はいずれも鋳鉄製で、1956年から1967年にかけて埋設された古いものだった。柔軟性に乏しく、路面が凍結しその上の荷重を受ける事になる厳冬期に入ると、度々破損によるガス漏れが発生していた。この為、北見市企業局時代から通して、北見市内の都市ガスについては、厳冬期のガス漏れは起こりうるものとされ、微量であれば看過される方向にあった。しかし、春光町や幸町の破断箇所のような大規模な破壊を受けたことはなかった。 2006年~2007年冬季は暖冬傾向で、1月9日の段階では北見市内でマイナス13.1℃と、例年より気温が高かった。しかし、同日から急に冷え込むようになり、17日にはマイナス17.4℃まで下がった。この急激な冷え込みの為、凍上現象(地面の表面だけではなく、50cm以上の深いところから地中が凍結する)が発生する際に粗密のむらが出来て、そこに路面の荷重によって圧力が加わり、破損に至ったのではないかと考えられている。 常盤町の破損は春光町・幸町と異なり亀裂によるもので、従来見られた亀裂が、路面の荷重によって徐々に拡大していったものと推定されている。 なお、北ガスではこれら鋳鉄ガス管を、柔軟で北海道の厳冬下でも破壊されにくい樹脂管に変更する工事を行っていたが、前述の通り北見市内は前年に北見市企業局から引き継いだものだったため、この工事も実施の途上だった。
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