羽山横穴とは? わかりやすく解説

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羽山横穴

名称: 羽山横穴
ふりがな はやまよこあな
種別 史跡
種別2:
都道府県 福島県
市区町村 原町市中太田
管理団体
指定年月日 1974.12.23(昭和49.12.23)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: S49-5-130羽山横穴.txt: 羽山横穴は、原町市街地の南、本陣丘陵一隅にある横穴群の一つである。
 東に開口する玄室は、長さ約3メートル、幅約2.8メートルを測り、これに玄門隔てて細長い前庭部がつく。この横穴特色づける装飾としては、奥壁に人物・馬・直線連結渦巻文などが赤色顔料用い、さらにその中央部には鹿が白土描かれている。また、側壁天井部にも白土赤色顔料珠文描かれているなど、東日本における装飾横穴特色をよく備えたものといえる。
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史跡:  美濃国分寺跡  美濃国府跡  義仲寺境内  羽山横穴  羽州街道  老司古墳  老洞・朝倉須恵器窯跡

羽山横穴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/29 22:24 UTC 版)

羽山横穴(はやまよこあな)は、福島県南相馬市原町区中太田にある横穴古墳(横穴墓)。彩色壁画を有することで知られる。1974年12月23日国の史跡に指定された。

概要

太田川の北側の丘陵傾斜面に立地する、数十基から成る横穴群の一つで、1973年宅地造成中に偶然発見された。

全長は8.32mを測り、前庭部長3m、羨道長1.9m、玄室は方形プランを呈し、奥壁幅2.79m、側壁長2.9m前後を示す[1]

奥壁には酸化鉄で描いた人物・馬・鋸歯状文・縦長の長方形文、さらに白色粘土を塗り、その上に赤彩斑点をあしらった白鹿、5本の紅白線で連結した渦巻文、赤彩の鹿などが認められている。奥壁と天井には赤白250以上の珠文も描かれている[1]

遺物は金銅装大刀・刀子・青銅釧・ガラス小玉・轡・辻金具・鉸具・須恵器などが出土し、これから築造年代は7世紀初頭と推定される[1]

以前は4月・5月・9月・10 月の年4回、各4時間程度の一般公開日が設けられていたが、東日本大震災発生以降は上位期間や研究機関の見学依頼を除く一般公開は中止されている[2]。また原寸大レプリカと出土遺物が南相馬市博物館に常設展示されている。

脚注

  1. ^ a b c 「日本古墳大辞典」475頁
  2. ^ 史跡羽山横穴の取組(PDF)

関連事項

外部リンク

座標: 北緯37度36分51.8秒 東経140度57分26.5秒 / 北緯37.614389度 東経140.957361度 / 37.614389; 140.957361



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