美しき町とは? わかりやすく解説

美しき町

作者佐藤春夫

収載図書ちくま日本文学全集 013 佐藤春夫
出版社筑摩書房
刊行年月1991.8

収載図書日本幻想文学集成 11 佐藤春夫 海辺望楼にて
出版社国書刊行会
刊行年月1992.2

収載図書美しき町・西班牙犬の家 他六篇
出版社岩波書店
刊行年月1992.8
シリーズ名岩波文庫

収載図書怪奇探偵小説名作選―夢を築く人々 4 佐藤春夫
出版社筑摩書房
刊行年月2002.5
シリーズ名ちくま文庫


美しき町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 04:21 UTC 版)

棒がいっぽん」の記事における「美しき町」の解説

小学館プチフラワー1987年10月号初出40ページ 1960年代の日本舞台に、工場の町に住む若い夫婦静かな生活描いた作品塚田サナエさんとノブオさんは、見合い結婚をした後、新居ノブオさんが働く工場向かいアパート定めて暮らしている。ノブオさんは月曜から土曜まで週6日間働き夜勤は月3回日曜日には夫婦連れ立って丘に登り、そこで自分たちの住む町を見渡しながらお弁当食べる。夏の終わりころ、サナエさんはアパート部屋を、ノブオさんも所属する労働組合集会所として提供してもらうよう頼まれる集会は月2回。サナエさんはあるだけの座布団敷いたお茶配ったりし、集会中はカーテン使って部屋の隅に作った個室家計簿つけたりして過ごしている。 集会で特に熱心に意見述べているのは、ノブオさんと同い年隣の部屋に住む伊出さんだ。ある日の夜、夫婦部屋真上騒がしい音がする。それは上の階に住む田中さんの夫喧嘩で、伊出さんの話では三月1回はあるのだった。そうして今回は、喧嘩の際に放り投げられ男物下着が、伊出さんの部屋ベランダひっかかっていたという。伊出さんは「楽しみを分けてあげた」というような顔をしながらサナエさんに下着託す。しかしサナエさんもノブオさんも躊躇してしまい、託され下着田中さん届けることができない二日後に「どうだった?」とうれしそうに尋ねてきた伊出さんに「届けかったんだ」とノブオさんが答えると、伊出さんは機嫌損ねノブオさんの担当していた集会用の名簿明日までに作成するように、と嫌がらせをする。 夫婦その日二人がかりで夜通しガリ版刷り名簿がすり終わった頃には明け方になっていた。夫婦ベランダ腰掛けて、まだぼんやりと明かりついている向かい工場眺める。そうして、何十年もたったときにふと、今のこうしたことを思い出したりするのだろうかと、言葉を交わさないまま二人で同じことを考える。

※この「美しき町」の解説は、「棒がいっぽん」の解説の一部です。
「美しき町」を含む「棒がいっぽん」の記事については、「棒がいっぽん」の概要を参照ください。

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