継承権戦争の破壊と技術の衰退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/31 07:16 UTC 版)
「メック (架空の兵器)」の記事における「継承権戦争の破壊と技術の衰退」の解説
2766年に発生したステファン・アマリスの反乱と、その後に起きた内戦で星間連盟は崩壊し、2787年、連盟首長の座を巡る継承権戦争が勃発する。この際、戦時条約である「アレス条約」が破棄された事でNBC兵器の無差別投入などの暴挙が公然と実行され、数多くの星が荒廃した。また、バトルメックを製造する工場や修理施設、更にそれらを支える産業基盤が破壊された結果、新規のバトルメックの製造・開発を行う事が不可能となってしまう(完全に不可能になった訳ではなく、僅かに残った工場や研究所で細々と開発と製造が行われていた)。 こうした事情から、バトルメックは兵器でありながらパイロットの家系に代々伝えられる財産として見做されるようになり、パイロット達を「メック戦士」と呼ばれる特権階級に仕立て上げた。メック戦士は各継承武王に忠誠を誓い、バトルメックに乗り込んで敵と戦う事を義務付けられるのと引き換えに爵位や領地を与えられ、様々な特権を享受するようになる。しかし、戦場でバトルメックを破壊されたり、奪われたりするとこれらの特権は全て剥奪されてしまい、「失機者」と呼ばれて蔑まれるようになる。この為、失機者たちは新しいバトルメックを手に入れる為に危険な任務に率先して志願するが、大半は任務に失敗して命を落とすか、歩兵や整備兵などの補助的な地位に留まったまま生涯を送る。なお、「失機者」の設定は面白いものではあったが、長期キャンペーンではプレイヤーを戦闘に消極的にするという悪弊があり、勝ち戦での損失にも補償が無く、本来は英雄的である自己犠牲すら恥辱なるという理不尽さもあったおかげで、後の版では無視されている。
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