経緯と現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 00:20 UTC 版)
「フィッシング (詐欺)」の記事における「経緯と現状」の解説
フィッシングは、主にアメリカ国内を中心に被害が急増し、例として10万ドルをフィッシングサイトにより振り込んでしまった被害者がいる。イギリスのメッセージラボ社の調査によれば、2003年9月には月間約280件の発見であったのが、2004年3月には月間約22万件にまで増えているといい、迷惑メールの新たな形態としても目立つようになってきている。日本でも2004年12月に国内初のフィッシングの被害が確認されたと警察庁が明らかにした。 日本での例として、2005年11月に千葉銀行を騙り各企業へCD-ROMを郵送し、そのCD-ROMをパソコンに入れるとフィッシングサイトに勝手に繋がり金を騙し取られるという事件が発生した。また2012年10月には国内各大手銀行のネットバンキングサービスを開くと、常駐したマルウェアが偽のログイン画面をポップアップして暗証番号などを入力させる手口で、不正に預金を引き出される被害が発生した。 近年ではYahoo!等のポータルサイトにおいて、インターネットオークション会員やウォレット等の様々なサービスが、ひとつのIDとパスワードに集約されて提供されている事情もあり、日本国内でもこれらのアカウント乗っ取りを目的としたフィッシングと見られる無差別送信のメールや、偽のサイトが報告されている。この場合、アカウントが乗っ取られれば、自分の名前で嘘のオークション出品物が出されたり、正当な出品者から出品物を騙し取るのに利用されたり、二次的にオークション詐欺の片棒を担がされる事態に陥るおそれがある。 また、最近Chromeでビジターアンケートというサイトも多発中である。
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