森林減少の経緯と現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/04 08:11 UTC 版)
「マダガスカルにおける森林減少」の記事における「森林減少の経緯と現状」の解説
マダガスカルは同島が有した「固有の」「原生林」の80%とか90%を失ったとよく言われるが、これは証明が難しく、また、確たる証拠があるわけでもない。確かなことは、人類のマダガスカル島到来(2000年前とも、もっと昔にさかのぼるとも言われ、定説はない)により初めて、火を起こすこと、農耕、伐採、果実等の採集が行われ、このような人間の活動により森が減少していったということである。メリナ王国時代とフランス植民地時代から始まった森林資源の産業的利用により、森林は減少した。航空写真とリモートセンシングに基づく調査では、1950年頃に存在した森林の40%から50%が、2000年頃までに喪失した。2007年時点で森林減少は、南西部のサバナ地帯と、北東部の熱帯雨林地帯で顕著である。南西部では特異で稀少な植物で構成される低木林が家畜用のトウモロコシ畑に変えられつつあり、北東部では稀少な堅木が違法伐採により切り出され、中国や香港などに密輸され続けている。
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