糖尿病との奮闘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 20:47 UTC 版)
がんセンターで働いていた頃、センターの前にステーキ屋があったため渡邊は週に5日はステーキを食べており、同じようにしていた外科医は60代で心筋梗塞で死亡し、渡邊も体重が増えついには糖尿病となった。それは53歳であり、予防医学の研究者が生活習慣病ではいけないと思い直し、食事と運動による糖尿病のコントロールに思い至った。かけこむように食べるのではなく時間を決めてゆっくりと食べ、毎日1万歩を歩き、たびたび水泳するようになると体重も落ち、自覚症状はなくなっていった。 著書に『食事と運動で糖尿病を治す』や、2004年の角川文庫から出された『糖尿病は薬なしで治せる』では、主食として玄米を推奨し、カロリーを抑えて食べ、運動をすることを提唱している。ベジタリアンである。 メデイカルライス協会 国立健康栄養研究所理事長として食育や厚生労働省の栄養摂取基準作成に協力したが、日本の医師は栄養学を系統的に学んでいないため、退任後に医師、栄養士、患者の共通プラットフォームを提供しようと隔月誌「医と食」を刊行。 80歳を機に生命科学振興会を京都のルイパスツール医学研究所に移転、理事長も吉川敏一に移譲、ライフサイエンス、医と食の編集長も交代する。 そして玄米の研究、普及に集中し、「治未病」を目指してメデイカルライス協会を設立。農林水産省の「知の集積と活用の場」にプラットフォームを登録。腎臓病患者むけ低たんぱく質加工玄米、健康長寿をめざす有機玄米などのコンソーシアムを立ち上げている。
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