粛清の影響を受けた主要な人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 07:05 UTC 版)
「7月20日事件」の記事における「粛清の影響を受けた主要な人物」の解説
エルヴィン・ロンメル元帥 - 戦傷で療養中だったが陰謀への関与を疑われ、1944年10月14日、自殺を強要され服毒死した。 エーリッヒ・フォン・マンシュタイン元帥 - 副官がトレスコウ少将の従兄弟であった関係で、陰謀の存在を知っていたが難を逃れた。 ギュンター・フォン・クルーゲ元帥 - トレスコウ少将の上司であり、反ヒトラーの陰謀がある事は知っていたが、決定的には疑われなかった。しかし1944年8月、西部戦線の司令官を解任され、帰国途中の18日に服毒自殺している。 ヒャルマル・シャハト元経済大臣 - 関与を疑われ、ダッハウ強制収容所に収容されたが、敗戦直前に解放される。 エルンスト・ユンガー大尉 - ロンメル元帥やフォン・シテュルプナーゲル将軍をはじめ西部方面のドイツ将官に影響力を及ぼしていた『平和』の著者。ヒトラー暗殺計画との関連を追及されて軍を解雇されている。ゲシュタポの逮捕リストに入っていたが、ヒトラー本人がリストから外させたとも言われる。 ヴィルヘルム・カナリス海軍大将 - ナチス党政権下におけるドイツ国の軍事諜報機関のトップとしてアドルフ・ヒトラーを補佐する一方で、ヒトラー暗殺計画を含めた反ナチス運動に関与していたことが発覚し1945年4月9日にディートリヒ・ボンヘッファーやハンス・オスターとともにフロッセンビュルク強制収容所で絞首刑に処された。 ルドルフ・ディールス元ゲシュタポ局長 - 関与を疑われ、ゲシュタポに逮捕、投獄されるが、義兄弟の間柄であったゲーリングによって庇護されている。 ヴァルター・ドルンベルガー国防軍少将 - 後ろ盾であったフロム上級大将が粛清されたことにより、V2に関わる作戦指揮について親衛隊の介入を受けることになる。終戦直前にはフォン・ブラウンらとともに逃亡し、アメリカ軍に投降した。
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