粗飼料
粗飼料とは、牧草や青刈り作物を栽培し、刈り取って貯蔵したのち、牛に与えるものをいいます。 粗飼料に多く含まれる繊維質は、乳牛の反すう胃の働きを正常に保つためにも、また乳質をよくするためにも 欠かせない成分なのです。 |
主な牧草の種類は、イネ科の牧草の王といわれるイタリアンライグラス、オーチャードグラス、あるいは青刈り作物では稲わらなども利用されています。 刈り取った牧草や青刈り作物は、貯蔵のために乾燥、加圧、発酵などの処理をします。 日光と風にあてて乾燥させ、さらに通風加熱したり、細かく砕いて加圧して、たとえば5cmくらいの立方体状のヘイキューブなどの形で、貯蔵用飼料にします。 また、サイレージは、刈り取った材料を乳酸菌の作用で 発酵させたもの。サイレージの貯蔵方法としてはサイロがよく知られていますが、最近では牧草をロールケーキ状にして、これをビニールで密封するロールベールサイレージという方法が採用されています。 サイロ施設がいらないので、生産費の節減に役立つのです。 日本各地に公共の育成牧場があり、子牛を放牧で育てています。これは放牧によって、粗飼料に適した反すう胃がつくられるためでもあるのです。 |
<ミルククラブ情報誌'97 SPRING vol.23より> |
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