笹塚 - つつじヶ丘間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 18:10 UTC 版)
八幡山駅周辺では交通量の多い環状八号線と交差することから、1970年に高架化が行われた。改良を重ねながら1987年には島式ホーム側の副本線と外側に主本線となる通過線、引上線を設置した現在の配線となった。また、仙川駅周辺についても掘割区間となっており、すでに立体化されている。 2004年、代田橋 - 仙川間が東京都から立体化の検討を対象とする区間に指定され、そのうち代田橋 - 八幡山間は国土交通省の2008年度予算案において連続立体交差化の新規着工準備区間として認められた。4.3kmの当該区間にある16か所の開かずの踏切の除去、明大前駅の駅前広場整備などが予定されており、この区間に関してはより交通渋滞の緩和が見込め、八幡山駅付近などの既存線も活用できる高架化が行われることになった。東京都が2011年1月に公開した本区間の連続立体交差化および複々線化事業の環境影響評価準備書において、笹塚 - つつじヶ丘間(8.3km)を高架(緩行線)と地下(急行線)の併用によって連続立体交差化・複々線化する案が示され、2014年2月28日に都市計画事業の認可が告示された。 計画によると、笹塚駅では現在の本線は地下へ入り、引上線は延長され高架につなげる。緩行線には明大前駅と千歳烏山駅に副本線が新たに設置されるが、急行線には明大前駅を含め中間駅は設けられない。つつじヶ丘駅では現在の本線の外側に急行線が顔を出す。これに伴い桜上水派出所も高架となる。 当初は、2015年度に緩行線部分を着工し、急行線部分は緩行線部分の工事完了を待って、2024年度に着手し、2年で完成させる予定であった。しかし、周辺住民の反対や一部用地の取得遅れなどにより着工は遅れた。2018年10月より、第1工区・第2工区・第6工区・第8工区について工事に着手しているが、残りの工区については未着工の状態にある。また、工区は以下のようになっている。 工区区間施工者第1工区 笹塚駅側の地上への取付部と代田橋駅付近 大林組・京王建設JV 第2工区 明大前駅付近 大成建設・竹中土木JV 第3工区 下高井戸駅付近 清水建設・三井住友建設JV 第4工区 桜上水駅付近 鹿島・京王建設・東亜建設工業JV 第5工区 上北沢駅付近 鴻池組・竹中土木JV 第6工区 芦花公園駅付近 東急建設・京王建設・鉄建建設JV 第7工区 千歳烏山駅付近 安藤ハザマ・淺沼組JV 第8工区 仙川駅側の地上への取付部 戸田建設・錢高組JV
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